臨床皮膚科52巻9号

1998年08月発行

症例報告

成人Still病に著明な肝障害が続発した1例

著者： 井上裕悦¹ 観野正¹ 木村瑞穂¹ 石橋明¹

所属機関： ¹防衛医科大学校皮膚科学教室

ページ範囲：P.725 - P.727

文献概要

　23歳，女性．弛張熱，体幹・四肢の蕁麻疹様の紅斑，関節痛，咽頭痛が持続し，ステロイド剤内服により軽快したが，減量により発熱と関節痛，嘔吐が出現，皮膚症状の再燃は認めず，著明な肝障害を示した．2回目も成人Still病と考えた．