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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻9号

1998年08月発行

症例報告

ミノサイクリンとニコチン酸アミドが有効であった小児の線状IgA皮膚症

著者: 西田徹1 三橋善比古1 穂積豊1 近藤慈夫1

所属機関: 1山形大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.729 - P.732

文献概要

 線状IgA皮膚症は表皮基底膜部にIgAの線状の沈着を特徴とする自己免疫性水庖症の一つである.本症は好発年齢により小児型と成人型に分けられ,小児の自己免疫性水疱症の大部分を占める.その治療は主に副腎皮質ステロイドホルモン剤やDDSの内服が主流である.しかし,これらの薬剤は副作用が比較的多く,特に小児への長期的投与では種々の問題が生じてくると考えられる.最近,水疱性類天疱瘡の治療において,テトラサイクリン系抗生剤とニコチン酸アミドの有効例が報告されている.今回我々は,線状IgA皮膚症の小児例に対しミノサイクリンおよびニコチン酸アミドの併用投与を行い,副腎皮質ステロイドホルモン剤の減量に有効であったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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