icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻9号

1998年08月発行

症例報告

Eccrine spiradenomaの1例—ケラチン発現の免疫組織化学的検討

著者: 大西誉光1 小林幹子1 渡辺晋一1 高橋久1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.753 - P.755

文献概要

 56歳,男性.約10年前より徐々に増大する右側頭部の小結節.20×22mm大のドーム状に隆起する充実性の淡紅色結節で,表面平滑で毛細血管拡張を伴い,一部は青色調.自発痛・圧痛はない.病理組織学的に真皮内から皮下にかけてヘマトキシリンに濃染する5〜6個の胞巣に分葉した腫瘍塊を認め,胞巣内では大型の明調な核を有する細胞と小型の暗調な核を有する細胞が入り組んだ細胞索を形成していた.ケラチン発現パターンを免疫組織化学的に検討したところ,自験例は真皮内汗管と分泌部の境界へ分化しているものと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら