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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻9号

1998年08月発行

症例報告

頭皮に生じた転移性皮膚癌の2例

著者: 遠山京子1 荒浪暁彦1 古川福実2

所属機関: 1富士宮市立病院皮膚科 2浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.762 - P.764

文献概要

 症例1,64歳男性.1993年,直腸癌と診断され,手術療法,化学療法,放射線療法を施行されたが再発を繰り返していた.1996年5月に肺転移,同年9月に頭皮に結節が出現し,増大および増加.皮膚生検で腺癌の皮膚転移と診断した.症例2,55歳男性.1996年7月,前頭部の皮下腫瘤を自覚した.その後徐々に増大,増加したため来院.皮膚腫瘍は組織学的に腺癌であったため,転移性皮膚癌を疑い全身を検索した.胸部CT上,右S1領域に陰影を認めた.気管支鏡および肺生検で,原発性肺腺癌と診断された.転移性皮膚癌の予後,原発巣と皮膚転移巣の組織学的分化度の相違について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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