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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻1号

1999年01月発行

文献概要

症例報告

カシューナッツシェルオイル皮膚炎の1例

著者: 服部尚子1 笠井紫乃美1 長谷川毅1 日野治子1

所属機関: 1公立学校共済組合関東中央病院皮膚科

ページ範囲:P.23 - P.25

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 51歳,女性.カシュー®塗料使用後両前腕に皮疹が生じた.貼布試験にて使用した塗料のほか,カシューナッツシェルオイル,カルダノール,ウルシオールに強陽性であった.カシューナッツシェルオイルは,以前よりカシューナッツ栽培従事者に接触皮膚炎を起こすことで有名であるが,カシューナッツの殻に含まれているため,日本では接触の機会が少なく,自験例は本邦2例目の報告である.しかしながら,漆,ぎんなん,かくれみの,ハゼノキ,マンゴーなどと交差感作しやすく,当科を受診したぎんなん・漆かぶれの患者では貼布試験を施行した全例にカシューナッツシェルオイルとの交差感作がみられた.今後注意すべき感作源と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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