臨床皮膚科53巻1号

1999年01月発行

症例報告

色素失調症の1例

著者： 梶澤知恵子¹ 松井千尋¹ 諸橋正昭¹

所属機関： ¹富山医科薬科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲：P.53 - P.55

　生後20日の女児．生下時より四肢を主体に紅色丘疹を認めた．伯母に色素失調症があった．下肢よりの病理組織学的所見にて基底層の液状変性，メラニンの滴落と好酸球浸潤を認め色素失調症の2期と診断した．浸潤好酸球は大部分がEG2陽性であり皮疹形成への関与が示唆された．