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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻1号

1999年01月発行

文献概要

症例報告

菌状息肉細胞の浸潤を見たHTLV−1抗体陽性“pigmented purpura-like eruption”

著者: 斉藤まり1 神崎寛子1 荒田次郎1

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.75 - P.77

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 64歳,女性.4〜5年前より下腿を中心に瘙痒感を伴う褐色斑が出現した.以後,同様の病変が多発してきたため受診した.臨床的には慢性色素性紫斑(GOugerot-Blum病)と鑑別を要したが,組織学的に浸潤細胞が大小不同で一部大型の異型細胞も認め,表皮向性が著明であった.血液学的には抗HTLV−1抗体陽性で,HTLV−1proviral DNAは陰性であった.慢性色素性紫斑様の皮疹を呈した成人T細胞白血病の関連疾患であるHTLV−1 associated skin disorderと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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