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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻10号

1999年09月発行

文献概要

症例報告

血管腫内皮細胞にIL−6を認めたPOEMS症候群

著者: 冨田幸希1 小泉洋子1 安保緑1 小玉和郎1 大河原章1 山下功2

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科学教室 2釧路労災病院神経内科

ページ範囲:P.815 - P.817

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 65歳,男性.1989年,両手両足のしびれが出現.1990年,四肢の多毛,体幹に小豆大までの自覚症状のない紅色結節が出現.1991年,当院神経内科を初診した.多発性神経炎と診断され全身症状と皮膚症状の関連性の精査を求めて当科を初診した.1997年再診時には紅色結節の増大と全身皮膚の色素沈着,手指皮膚の硬化も認められた.体幹の紅色結節を生検した.病理組織学的に真皮上層から中層に毛細血管の増殖と拡張がみられ,血管内皮細胞にIL−6を認めた.また血清中IL−6の上昇がみられた.Polyneuropathy, orga—nomegaly(肝脾腫),endocrinopathy(境界型糖尿病),血清中のM-protein, skin changesを認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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