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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻11号

1999年10月発行

今月の症例

イトラコナゾールが著効したパラコクシジオイデス症

著者: 岡本潔1 音山和宣1 巽武司2 鏡味勝3

所属機関: 1鹿島労災病院皮膚科 2鹿島労災病院内科 3東邦大学医学部附属佐倉病院内科

ページ範囲:P.889 - P.891

文献概要

 54歳,男性.日系ブラジル2世.土木作業員.1995年10月口腔内の結節性病変を主訴に当科を受診した.生検組織内に球状の菌体と周囲に舵輪状の分芽胞子を認めた.組織片の培養では,白色絨毛状の形態を示し,スライドカルチャーでは大小の酵母様細胞が多極性出芽によって娘細胞を産生していた.分離菌をParacoccidioides brasiliensisと同定し,パラコクシジオイデス症と診断した.治療に際し,イトラコナゾールが著効し,現在まで再発はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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