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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻11号

1999年10月発行

文献概要

症例報告

痒疹結節の臨床像を呈した線状IgA水疱性皮膚症

著者: 高木祐子1 石地尚興1 新村眞人1 横井清2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室 2東京慈恵会医科大学青戸病院皮膚科

ページ範囲:P.898 - P.900

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 64歳,男性.3年前より大腿,臀部に強い瘙痒を伴う痒疹結節,びらん,水疱が出現した.病理組織像では表皮下水疱を認め,蛍光抗体直接法で表皮真皮境界部(DEJ)に線状にIgAの沈着を認めた.間接法においてもDEJにIgAが弱陽性であった.1M NaCl処理正常皮膚を用いた間接法では表皮側にIgA陽性所見を認めた.線状IgA水疱性皮膚症lamina lucida typeと診断し,プレドニゾロン(プレドニン®)30mg内服およびステロイド外用による治療を開始した.その後ジアフェニルスルフォン(DDS)内服に変更し,皮疹の再発なく経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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