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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻11号

1999年10月発行

文献概要

症例報告

舌咽迷走神経症状を伴ったHunt症候群の1例

著者: 新田政博1 窄中香織2

所属機関: 1公立宇出津総合病院皮膚科 2公立宇出津総合病院耳鼻科

ページ範囲:P.911 - P.913

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 69歳,女性.咽頭痛,嗄声,呼吸困難が急激に進行し来院した.入院の上,気管切開を施行した.間接喉頭鏡で,喉頭蓋の発赤腫脹,右半分にアフタ,白苔の付着が認められた.入院翌日,右耳介の疼痛を伴う発赤腫脹が出現.同部に水疱が多発した.入院6日目,右顔面神経麻痺が出現した.Hunt症候群の診断で,アシクロビルの点滴,顔面神経麻痺に対してプレドニゾロン,ATP®,メチコバール®の投与を行った.入院9日目,右反回神経麻痺が出現,さらにカーテン徴候が陽性となった.以上より,IX・X神経麻痺を伴ったHunt症候群と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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