icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻11号

1999年10月発行

症例報告

先天性爪甲肥厚症に続発した爪甲下悪性黒色腫の1例

著者: 鎌田麻子1 遠藤元宏1 篠田京香1 南辻泰志1 嵯峨賢次1 神保孝一1

所属機関: 1札幌医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.959 - P.961

文献概要

 66歳女性の左第1指爪甲下に生じた悪性黒色腫の1例を報告した.初診の半年前より左第1指爪甲下に黒色斑が出現,徐々に拡大,隆起してきたため,1998年2月当料外来を受診した.爪甲下血腫との診断を受けるも,悪性黒色腫の可能性を考え生検を行った.患者は幼少時よりすべての爪に爪甲肥厚,変形,四肢の角化性丘疹,多発性皮下腫瘤,掌蹠の水疱,角化があり,先天性爪甲肥厚症と診断されている.病理組織的に爪甲下悪性黒色腫と診断され,当科入院にて腫瘍切除,植皮術を施行した.現在外来にて経過観察中であるが,経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら