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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻12号

1999年11月発行

文献概要

臨床統計

手指のカンジダ症18例の臨床的検討

著者: 角田孝彦1 馬目英明1 井口牧子1 渡邉昌彦1

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科

ページ範囲:P.982 - P.984

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 最近5年半の間に経験した手指のカンジダ症18例を臨床的に検討した.受診月は6月が4例で最も多かった.年齢は4歳から80歳で,40代と60代が4例で最も多く,性別は女性17例,男性1例であった.カンジダ症の既往は9例でみられ,5例は手指間カンジダ症であった.部位は右手2指が7例で最も多かった.絆創膏は14例(数日〜数か月間)で使用されていた.臨床的に角化型,膿疱型,膿疱角化型がみられた.糖尿病の合併は1例のみで,ステロイドの内服は3例,外用は2例で行われていた.抗真菌剤の外用1〜4週間でほとんどの例が軽快した.本症と手掌の角質増殖型皮膚カンジダ症およびカンジダ性手掌角化症は別の病態と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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