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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻12号

1999年11月発行

文献概要

症例報告

フマル酸エメダスチンが有効であった日光蕁麻疹の1例

著者: 福士雅子1 千葉友紀1 五十嵐勝1 入澤亮吉1 大井綱郎1 古賀道之1

所属機関: 1東京医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.997 - P.999

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 24歳,女性の日光蕁麻疹の1例を報告した.作用波長は400〜500nmの可視領域に,抑制波長は550nm以上の領域に存在した.患者血清試験管内照射試験は陰性であった.フマル酸エメダスチン(レミカット®)の内服により,自覚症状が改善し,光線誘発試験にて膨疹は抑制された.塩酸ホモクロルシクリジン(ホモクロミン®),テルフェナジン(トリルダン®)は無効であった.フマル酸エメダスチンのもつサブスタンスPへの薬理作用が本症例での有効性に関与している可能性が考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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