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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻12号

1999年11月発行

文献概要

症例報告

10歳児に発症した抗Scl−70抗体陽性全身性強皮症の1例

著者: 長谷川洋一1 森田礼時1 八田尚人1 坂井秀彰1 竹原和彦1

所属機関: 1金沢大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1005 - P.1007

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 10歳,女児.初診6か月前よりRaynaud症状出現.当科初診時皮膚硬化は認めなかった.抗核抗体陽性,抗Scl−70抗体陽性より全身性強皮症の初期例と診断した.内臓諸検査で異常を認めず,血管拡張薬投与で経過観察としたが,2か月後に指尖部の虫喰い状瘢痕と手指の皮膚硬化が出現.左前腕の皮膚生検にて真皮全層に膠原線維の膨化増生を認めた.プレドニゾロン(PSL)10mg/日投与開始後,皮膚硬化等の症状はほぼ消失し,PSL 5mg/日で経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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