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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻12号

1999年11月発行

文献概要

症例報告

4年来の小びらんにより発見された尋常性天疱瘡の1例

著者: 斉藤まり1 長尾洋1

所属機関: 1岡山赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.1013 - P.1016

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 症例:51歳,男性・発疹が左こめかみ,舌,咽喉頭に長期間限局した尋常性天疱瘡を報告した.4年来の左こめかみの外傷が治らないため生検したところ,病理組織学的に表皮基底層1層を残し,びらん,棘融解細胞を認めた.また10年前から,舌に隆起性病変,咽喉頭粘膜にびらんを生じていた.後口蓋弓粘膜病変部では,蛍光抗体直接法にて上皮細胞間にIgGの沈着を認めた.蛍光抗体間接法は陰性であった.皮疹はデルモベート軟膏®の外用にて消失した.粘膜疹は,プレドニン®20mg/日の投与により改善をみた.長期間(1年以上)限局する尋常性天疱瘡に関して本邦報告例12例につき考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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