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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻12号

1999年11月発行

文献概要

症例報告

Giant cell tumor of tendon sheathの2例

著者: 今西育子1 鈴木洋介1 佐々木裕子1 橋本隆2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2久留米大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1039 - P.1041

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 症例1;78歳,女性.約10年前に右示指末節背側に結節が出現した.18×18mm,被覆皮膚と癒着し下床と可動性を伴う弾性硬の多房性結節を認めた.症例2;39歳,男性.約6か月前に右第3趾末節背側に結節が出現した.13×11mm,被覆皮膚および下床と癒着し,爪変形を伴う弾性硬の皮下結節を認めた.症例1は,組織学的に周囲に線維性の被膜を伴う分葉状の腫瘍で,組織球様細胞を主体とし多核巨細胞が散在していた.症例2は上記所見に加えて核分裂像を認めた.なお,本疾患の過去17年間の皮膚科領域での本邦報告例についてその臨床像を検討し若干の考按を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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