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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻13号

1999年12月発行

文献概要

原著

皮膚科医の勧める手洗い法

著者: 二瓶義道1

所属機関: 1ひまわり皮ふ科

ページ範囲:P.1087 - P.1092

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 医療従事者の頻回の手洗いに伴う手指の湿疹病変は看過しがたいものがあるが,従来の手洗い法は除菌効果にのみ重点が置かれ,手荒れに対する配慮は十分ではない.皮膚の特性を理解して手洗い法を検討する場合,できるだけ洗剤を使用しないで除菌できる方法が望ましい.細菌培養実験にて検討した結果,噴霧式消毒剤でも十分な除菌効果が認められ,手荒れの軽減のためには,日常の手洗いに噴霧式消毒剤を使用することが適当と考えられた.白衣に付着した細菌の消毒には塩化ベンザルコニウムの噴霧式消毒剤が有効であったが,エタノールや紫外線はほとんど効果がなかった.皮膚科医の立場から推奨するべき手洗い法を考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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