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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻13号

1999年12月発行

文献概要

症例報告

血漿交換療法が奏効した水疱性類天疱瘡の1例

著者: 丸茂愛子1 福田知雄1 大竹由里子1 鈴木洋介1 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1101 - P.1103

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要約 49歳,女性.約1年来,水疱性類天疱瘡の診断のもと近医に通院している.ステロイド,免疫抑制剤にて治療されていたが,減量を契機とし再燃した.ステロイド,免疫抑制剤を増量するも軽快せず,当科に紹介され即日入院した.入院時,ほぼ全身の紅斑局面内に米粒大から胡桃大までの緊満性水疱,びらんが散在,多発し,強い瘙痒感を伴っていた.皮膚生検にて表皮下水疱を確認した.蛍光抗体直接法では基底膜部にIgG,C3の沈着を認めた.プレドニゾロン60mg/日に増量し経過観察したが,皮疹の新生は止まらず,ステロイドの副作用と考えられる糖尿病の増悪傾向を認めたため,血漿交換療法の併用に踏み切った.9日間に計5回血漿交換療法を施行した.自覚症状の改善とともに,ほぼ皮疹の新生は止まり,その後は順調にプレドニゾロンの減量を行うことができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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