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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻13号

1999年12月発行

症例報告

潰瘍性大腸炎を伴った壊疽性膿皮症の1例

著者: 鈴木典子1 村山功子1 吉池高志1 丸山俊秀2 高森建二1

所属機関: 1順天堂大学浦安病院皮膚科学教室 2順天堂大学浦安病院内科学教室

ページ範囲:P.1109 - P.1111

文献概要

 37歳女性の潰瘍性大腸炎を伴う壊疽性膿皮症の1例を報告した.壊疽性膿皮症は,潰瘍性大腸炎,大動脈炎症候群など種々の自己免疫性疾患,免疫異常が疑われる疾患に合併することが知られているが,本邦1992〜1996年の5年間における壊疽性膿皮症121例の合併症について調べたところ,85.1%が何からの合併症を有しており,中でも潰瘍性大腸炎が最も多く45.5%と半数近くを占めた.次いで骨髄異形成症候群9.1%,大動脈炎症候群,Crohn病各7.4%であった.従来,欧米では潰瘍性大腸炎,本邦では大動脈炎症候群を合併することが多いとされてきたが,近年本邦でも潰瘍性大腸炎が増加してきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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