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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻13号

1999年12月発行

文献概要

症例報告

巨大表皮嚢腫の2例

著者: 津田基晴1 辻本優1 大場泰良1 鈴木衛1 三崎拓郎1 斎藤明宏23

所属機関: 1富山医科薬科大学第1外科学教室 2富山医科薬科大学皮膚科学教室 3こすぎ皮膚科クリニック

ページ範囲:P.1147 - P.1149

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 巨大表皮嚢腫の2例を報告した.症例1は38歳,男性.23年前から左鼠径部腫瘤を自覚していたが,径の増大を認めたため当科を受診した.腫瘤は8×5×3cmで可動性はなかった.腰麻下に腫瘤を摘出し表皮嚢腫であることを確認した.症例2は55歳,女性.10年前から臀部腫瘤を自覚していたが,径の増大を認めたため当科を受診した.腫瘤は11×8×4cmで可動性はなかった.局麻下に腫瘤を摘出し表皮嚢腫であることを確認した.5cmを超える巨大表皮嚢腫は可動性がなくなり術前診断が難しいことがある.文献的に長期経過した巨大な表皮嚢腫は悪性変化の可能性があり注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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