icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻13号

1999年12月発行

症例報告

炭酸ガスレーザーで治療した日光角化症の1例

著者: 小佐野容子1 山田裕道1

所属機関: 1国際親善総合病院皮膚科

ページ範囲:P.1150 - P.1152

文献概要

 82歳,女性.左頬部の色素斑とその上に生じた皮角をともに炭酸ガスレーザーで治療した.レーザー照射に先立ち皮膚生検を行い,自験例を日光角化症と病理診断した.第一期治療として皮角部分を炭酸ガスレーザーfocused beamで切除し,さらに皮角基部をdefocused beamで蒸散させた.切除部位の皮膚潰瘍が治癒した後,二期治療として色素斑部分を蒸散し,びらんが治癒した段階で著明な色素の減弱を認めた.皮膚腫瘍に対する炭酸ガスレーザー治療は縫合や植皮は不要であり,ケロイドにならない限り,術後の瘢痕の問題は少ない.自験例においては顔面にわずかに瘢痕を残すのみにて,隆起性病変および色素斑の治療ができたという点で患者の満足度は非常に高いものがあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら