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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻2号

1999年02月発行

文献概要

症例報告

Episodic angioedema associated with eosinophiliaの1例

著者: 木村佳史1 斎藤京1 木花いづみ1 濱松永昌2

所属機関: 1平塚市民病院皮膚科 2平塚市民病院内科

ページ範囲:P.117 - P.119

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 症例は24歳,女性.特に誘因なく初診約1か月前より両下腿に瘙痒を伴う蕁麻疹様紅斑が出没.その後両足背から下腿,手背から前腕にかけて指圧痕を残さない著明な浮腫と,肘・膝関節痛が出現した.体重3kgの増加を伴っていたが全身状態は良好であった.末梢血好酸球は最高82%(白血球数24,800/μl)と著明に増加し,血清LDHおよび血清IgMの若干上昇,抗核抗体陽性を認めた.組織学的に真皮の浮腫,真皮・脂肪織に好酸球の浸潤,また紅斑部には肥満細胞の増加と脱顆粒像を認めた.他臓器に異常を認めず本症と診断し,プレドニゾロン20mg/日内服にて著明な改善を認め,中止後も再発は認めていない.自験例においてケミカルメディエーターの測定を行い,本症の発症機序について若干の文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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