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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻2号

1999年02月発行

文献概要

症例報告

接合部型(Herlitz致死型)表皮水疱症の1例

著者: 樋口昌則1 山路雅己1 朴木久美子1 村松勉1 白井利彦1 吉田裕慈2 高橋幸博2 吉岡章2

所属機関: 1奈良県立医科大学皮膚科学教室 2奈良県立医科大学付属病院新生児集中治療部

ページ範囲:P.141 - P.143

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 患者は,在胎40週,出生体重2,882gにて出生した男児で,出生時よりほぼ全指と右下腿部から右足部,および左足底部にBart症候群を思わせるびらん,潰瘍を認めた.その後,主に外力のかかる部位に水疱とびらんが繰り返し出現した.病理組織学的には表皮下水疱を呈していた.また,α6integrin,β4integrin,laniinin,type IV collagenおよびtype VII collagen対する種々のモノクローナル抗体を用いた蛍光抗体法により病変部皮膚組織でのimmunomappingを施行したところlamina lucidaでの水抱形成を確認した.その後,皮疹は全身に拡大し,生後4か月で死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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