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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻2号

1999年02月発行

文献概要

症例報告

Tethered cord syndromeによる足底潰瘍の1例

著者: 津田英隆1 浦野芳夫1 南満芳1 荒瀬誠治1 橋本一郎2 影治照喜3 永廣信治3

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科学教室 2徳島大学医学部附属病院形成外科 3徳島大学医学部脳神経外科学教室

ページ範囲:P.145 - P.147

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 12歳,男性.Tethered cord syndromeによる足底潰瘍の1例を報告した.3歳時に腰仙部脂肪腫および二分脊椎の診断で椎弓切除術,脂肪腫部分切除術を受けた.10歳頃より軽度の跛行と足底の胼胝に気づいていた.初診の半年前より左足底の胼胝内に潰瘍が出現し,難治のため当科を受診した.髄内脂肪腫による低位脊髄円錐,軽度の膀胱障害,下肢の神経学的異常,足部変形を認めたためtethered cord syndroineと診断した.本症の皮膚科からの報告は稀であるが,難治性の足底潰瘍や過角化病変を診た場合には鑑別すべき疾患の一つに入れるべきと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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