患者 17歳,男性
家族歴・既往歴 特記事項なし.
雑誌目次
臨床皮膚科53巻3号
1999年03月発行
雑誌目次
カラーアトラス
今月の症例
死の転帰をとったbattered child syndromeの1例
著者: 大石慈子 , 松尾光馬 , 横井清 , 上出良一 , 新村眞人 , 宮田市郎
ページ範囲:P.201 - P.204
2歳,男児.1997年9月,鼻部の難治性潰瘍のため眼科より依頼され受診した.眼周囲の腫脹を伴う紫斑,鼻中隔の潰瘍,全身に散在する新旧の混在した擦過傷,色素沈着,瘢痕を認めた.さらに角膜混濁,多発する四肢の陳旧性骨折,成長・発育障害を認め,これらと養育者の言う受傷転機との矛盾よりbattered child syndromeと診断した.同年11月,外的圧迫により生じたと考えられる右気管支損傷からの膿胸のため入院.初診の約11週間後,ストレス性の多発性十二指腸潰瘍からの出血のため死亡した.両親は虐待を否認.Battered child syndromeは背景が複雑多様であるため適切な対応がなされない場合,患児の成長に悪影響を及ぼし再発を繰り返すだけではなく,時に生命の危険を伴うことがある.本疾患の早期発見の手がかり,早期対応に関する問題点について述べた.
症例報告
若年者に発症した落葉状天疱瘡
著者: 牧野輝彦 , 松井千尋 , 長堀英史 , 篭浦正順 , 諸橋正昭
ページ範囲:P.206 - P.208
20歳,男性.顔面,体幹を中心に紅斑,小水疱,びらんが出現.組織学的に,角層下から顆粒層に水疱が見られ,水疱内に変性した棘細胞,好酸球,好中球を認めた.蛍光抗体法では表皮の細胞間にIgG,C3の沈着を認めた.また間接法において患者血清128倍希釈までIgG陽性所見が得られた.免疫沈降法では分子量160kDの蛋白の沈降を認めた.以上より落葉状天疱瘡と診断した.プレドニゾロン投与にて症状は軽快している.
脂肪織炎を伴った皮膚筋炎の1例
著者: 石川高康 , 中田良子 , 井上奈津彦 , 新村眞人 , 井口保之
ページ範囲:P.209 - P.212
29歳,女性.1996年8月頃より顔面に境界明瞭な浸潤性紅斑,両指関節背面に落屑性紅斑,両下肢に萎縮性の褐色局面が出現し,同年10月頃より両上肢の筋肉痛,筋力低下が出現した.右大腿の褐色局面部の組織像は真皮深層から脂肪織にかけて血管周囲性にリンパ球を主体とする炎症性細胞浸潤がみられた.左大腿四頭筋の筋生検においては異常所見はみられなかった.抗核抗体陽性.血中CPK,Ald値は正常であった.筋電図検査では傍脊柱筋において筋原性変化がみられた.胸部X線,胸・腹部CT,Gaシンチにおいては異常所見はみられなかった.臨床,組織像より脂肪織炎を伴った皮膚筋炎と診断した.脂肪織炎は皮膚筋炎の皮膚症状と考えられたので報告する。
側頭動脈炎の1例
著者: 広瀬聖子 , 伊東優 , 大倉光裕 , 窪田泰夫 , 星恵子 , 溝口昌子
ページ範囲:P.213 - P.215
症例は76歳,女性.1994年より両側頭部痛,開口時顎関節痛が出現し,1996年5月より38℃前後の持続する発熱が出現.初診時,両側の浅側頭動脈は索状に怒張し,硬結を触れ,拍動減弱を認めた.同部位に自発痛,圧痛あり.視力,視野に異常なし.血液検査では,赤沈94mm/hr,CRP 2.1mg/dl,正球性正色素性貧血.側頭動脈の生検では,巨細胞を伴う肉芽腫性炎症性変化を認めた.弾性線維染色では,動脈壁の弾性線維の変性,消失あり.蛍光抗体直接法では,動脈壁にIgM,C3の沈着を認めた.臨床,組織所見より側頭動脈炎と診断し,プレドニゾロン10mg/日を開始したところ,頭痛は急速に消失,CRPは1週間で正常化,赤沈も著しく低下し,貧血も改善した.
魚鱗癬様皮疹を呈したサルコイドーシスの1例
著者: 青木万紀子 , 新田悠紀子
ページ範囲:P.217 - P.219
16歳男性の魚鱗癬様皮疹を呈したサルコイドーシスの1例を報告した.11歳頃より背部に角化性皮疹が出現し,全身へと拡大した.四肢,前胸部,背部に粃糠様落屑を伴う乾燥粗糙化した魚鱗癬様皮疹を認めた.組織像にて角質屠の肥厚,顆粒層の減少,真皮上層の多核巨細胞を含む非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めた.両眼のぶどう膜炎,ツベルクリン反応陰性,γ-グロブリンの高値を示した.以上より本症例を魚鱗癬様皮疹を伴ったサルコイドーシスと診断した.皮膚サルコイドーシスは多彩で,そのうち魚鱗癬様皮疹は稀なものとされている.本症例では上肢と背部にも魚鱗癬様皮疹を認め,従来の報告例と異なっており,文献的考察をあわせて報告した.
特異な皮疹を呈した局面型皮膚サルコイドの1例
著者: 三浦龍司 , 菊池新 , 多島新吾 , 西川武二
ページ範囲:P.220 - P.222
65歳,女性.約10年前より両膝から下腿に皮疹出現.近医にて湿疹として加療されるも改善せず,1年前より額部にも同様の皮疹の新生を認め当科を受診した.初診時自覚症状に乏しく,額部では大豆大までの紅色萎縮性局面,膝部では爪甲大までの鱗屑を有する小紅斑局面を認めた.生検組織像は,いずれも真皮浅層にのみ小型の非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めた.両眼の虹彩毛様体炎,両側肺門リンパ節腫脹を認め,サルコイドーシスと診断した.ステロイド剤外用,抗アレルギー剤内服にて経過観察するも現在まで皮疹の改善はみられない.皮膚サルコイドは,結節型,局面型,びまん浸潤型,皮下型の4型に分類されているが,自験例は,臨床的に小局面を形成し,組織では特徴的な小型の肉芽腫を真皮浅層のみに認めたことより,局面型の一亜型と考えた.
著明な瘢痕浸潤を呈した皮下型サルコイドーシスの1例
著者: 金子高英 , 会津隆幸 , 白石正彦 , 野村和夫
ページ範囲:P.224 - P.226
63歳,女性.1か月半前より右前額部に2.2×1.4cmの皮下腫瘤と両手関節部の外傷瘢痕部に一致して発赤,腫脹,また右前腕の注射刺入部位に結節が出現した.20日前には左上腕に皮下腫瘤が2個出現した.組織は皮下腫瘤,瘢痕部ともにLanghans型巨細胞を混じる非乾酪性の類上皮細胞肉芽腫であった.血清アンギオテンシン変換酵素は高値であるが,両側肺門リンパ節腫脹はなく,ツベルクリン反応は陽性.軽度の虹彩炎があるが,心病変はなかった.以上より,自験例を瘢痕浸潤を伴う皮下型サルコイドーシスと診断した.瘢痕浸潤は皮膚サルコイドーシスの約20%に見られるとされるが,自験例のように4か所に高度の瘢痕浸潤が見られた例は稀と思われ,またその存在はサルコイドーシスの早期診断にも有用であった.
結節性紅斑様皮疹を生じたmyelodysplastic syndromeの1例
著者: 佐渡友美 , 光戸勇 , 羽場利博
ページ範囲:P.227 - P.229
33歳,女性.10年前よりmyelodysplas—tic syndrome(MDS)に罹患,3年前よりコルチコステロイド剤の内服により治療中.約1か月前より,両下腿に圧痛を伴う結節が多発.病理組織像は皮下脂肪織に好中球主体の細胞浸潤を認め,一部膿瘍を形成していた.末梢血では軽度の貧血と血小板の減少があり,白血球では好中球分画の増加と,芽球の存在を認め,骨髄像では赤芽球の過形成を認めた.MDSに伴い,結節性紅斑様皮疹を生じた1例と考えた.
肝病変を伴ったOsler-Rendu-Weber病の1例
著者: 松尾葉子 , 佐々木裕子 , 仲弥 , 西川武二
ページ範囲:P.230 - P.232
肝病変を伴ったOsler-Rendu-Weber病の57歳女性例を報告した.小児期より認められた鼻出血が53歳時より頻回になり,15歳頃より出現した舌の粟粒大の紅色丘疹と同様の皮疹が徐々に指尖にも出現した.家系に同症は確認されず,鉄欠乏性貧血や消化管出血の合併はなかったが,腹部造影CTでは門脈と思われる血管が描出され,肝内血管病変が示唆された.Osler-Rendu—Weber病の肝病変は比較的稀であるが,近年の画像診断の進歩に伴い,その報告が増えつつある.本症の肝病変は動静脈シャント量の増加による側副血行路の形成や高拍出性心不全,肝性脳症などの重篤な合併症を伴うこともあり,本症を疑った際には自覚症状がなくても積極的に全身の血管病変の有無を検索する必要があると考えた.
Nodular plexiform neurofibromaが多発したRecklinghausen病の1例
著者: 孫正義 , 小野寺裕美 , 萩原優子 , 間山諭 , 松田真弓 , 赤坂俊英
ページ範囲:P.234 - P.236
17歳,男性のnodular plexiform neuro—fibromaが多発したRecklinghausen病の1例を報告した.幼小児期より躯幹に色素斑を認め,7歳頃より躯幹,四肢に多数の軽度圧痛を伴う皮下腫瘤が出現した.腫瘤の一部は神経の走行に一致して念珠状を呈している.ほとんどの皮下腫瘤の病理組織所見はplexiform neurofibromaであった.Cutaneous neurofibromaは2個のみで,脳脊髄内,深部末梢神経基部,左肺にも同腫瘍の存在が示唆されることから,自験例は新村の分類した神経腫瘍型R病に一致すると考えた.
巨大な表在性脂肪腫性母斑の1例
著者: 金子高英 , 白石正彦 , 野村和夫
ページ範囲:P.237 - P.239
64歳,男性.50年来右臀部に巨大腫瘤がある.その性状は淡褐色の結節が多数融合し,18×10cm大の桑の実状の一塊の腫瘤を形成していた.多発型の表在性脂肪腫性母斑と診断し,単純切除後V-Y形成術を施行した.組織は,真皮網状層から深層にかけて,異所性の脂肪組織の増殖が見られた.本邦における巨大例12例について文献的に考察したところ,初診時年齢は10代4人,20代2人,30代3人,40代1人,60代1人,70代1人であり,男女比は5:7であった.発生部位は4例が腰部,5例が臀部に,また腰臀部,背部,大腿部各1例であった.罹病期間は最短4年,最長55年で,平均23年であった.本症の巨大化の病理学的機序は不明であるが,臨床的要因としては腰臀部での発生と,長期の罹病期間が想定された.
日焼け部,熱傷部,圧迫部に水疱が多発した水痘の3例
著者: 小松崎眞 , 横井清 , 本田まりこ , 新村眞人
ページ範囲:P.240 - P.242
日焼け部,熱傷部,圧迫部に水疱が多発した水痘の3例を報告した.多発部位の水疱は他の部位に比較し大きく均一で,膿疱から痂皮へ揃って移行するといった特徴が見られた.水痘の水疱が特定の部位に多発する現象は第2次ウイルス血症の時期に日光暴露,炎症,強い圧迫等の刺激が加わることによって起こる.水痘・帯状疱疹ウイルスは血液中では単核球中に存在し,炎症や毛細血管透過性充進によって単核球細胞浸潤が強い部位に水疱が多発するのであろうと考えられている.
外方増殖性ミルメシア
著者: 梅林芳弘
ページ範囲:P.244 - P.245
17歳,女性.右第2趾尖部の外方増殖性結節.組織学的に核内および細胞質内に好酸性の封入体を有する空胞細胞が多数認められた.HPV 1型DNAをプローブとして行ったin situhybridization法により核内にHPV 1型DNAが検出され,ミルメシアと診断した.掌蹠のミルメシアは内方増殖性であるが,その他の部位では外方増殖性となることがある.
Kaposi肉腫で発症した後天性免疫不全症候群(AIDS)の1例
著者: 北島進司 , 加藤武久
ページ範囲:P.247 - P.249
33歳のネパール人男性の,Kaposi肉腫で発症した異性間性的接触によると思われたAIDSの1例を報告した.両手足に径1〜4cm大の紫褐色の局面と結節が,体幹と手足を除く四肢に径1cm以下の小結節が散在していた.左下腿には疼痛と硬結を伴う蜂窩織炎様の紅斑が認められた.また軽度の全身倦怠感と食欲不振を伴っていた.局面と結節および左下腿の紅斑はともにKaposi肉腫の組織像であった.Kaposi肉腫で発症するAIDS症例は少なくなく,また異性間性的接触によるAIDSのKaposi肉腫の発症は本邦の報告ではまれではない.左下腿の蜂窩織炎様の紅斑はKaposi肉腫の臨床像としては特異と思われた.またこれは自然消褪した.
HIV感染陽性者にみられた丘疹性梅毒疹の2例
著者: 石井則久 , 杉田泰之 , 西山貴郁 , 中嶋弘 , 星野英一 , 伊東文行
ページ範囲:P.251 - P.253
HIV感染陽性者に観察された2期梅毒疹(丘疹性梅毒疹)について報告した.2症例とも手掌,足底などに皮疹を認め,血清検査でも高値を示した.ペニシリン内服で皮疹の消退を認めた.最近のHIV感染の感染源は本症例を含めてほとんどが性行為であった.そのため本症例のように他の性感染症を合併することも稀ならずみられる.性感染症を診察する場合には常にHIV感染を念頭におくべきである.
ニューキノロンが有効であったハンセン病の1例
著者: 布施暢子 , 田嶋徹 , 井上奈津彦 , 新村眞人
ページ範囲:P.255 - P.258
56歳,男性のハンセン病の1例を報告した.初診1996年7月9日.ブラジル出身.初診1か月前より顔面,上肢に紅斑が出現,徐々に拡大,隆起してきた.両前額部,上口唇部,耳後部,後頸部に栂指頭大から手掌大のやや光沢を伴う扁平隆起性淡紅色局面があり,右肘頭,右前腕から手背には紅色丘疹,小結節が散在してみられた.右前額部に知覚鈍麻としびれ感があった.皮膚スメアで好酸菌を認めたことと,臨床症状を合わせてハンセン病のB型と診断し,スパルフロキサシンとDDSの併用で治療を開始したところ,7日目には皮疹は平坦化した.
アトピー性皮膚炎に黄色ブドウ球菌による感染性心内膜炎を併発した1例
著者: 小林弘実 , 杉内利栄子 , 田畑伸子 , 二宮本報 , 加賀谷豊 , 渡辺淳 , 近江三喜男 , 貞弘光章
ページ範囲:P.260 - P.262
33歳,男性.約10年前からの重症アトピー性皮膚炎で当科で治療中,10日ほど前から39℃台の発熱と皮疹が出現した.Janeway疹,心電図異常,心エコーおよび血液培養の結果から,黄色ブドウ球菌による急性感染性心内膜炎と診断し,外科的手術により救命した.アトピー性皮膚炎と黄色ブドウ球菌との関係と,感染性心内膜炎に特徴的なJaneway疹について若干の考察を加えた.
糖尿病に伴った非クロストリジウム性ガス壊疽の1例
著者: 斎藤京 , 高江雄二郎 , 木花いづみ , 今福俊夫 , 石橋昌則
ページ範囲:P.264 - P.266
59歳,女性.未治療の糖尿病患者に認められた非クロストリジウム性ガス壊疽の1例を報告する.右下腿の腐敗臭を伴う境界明瞭な壊死が急速に拡大,圧迫により捻髪音,切開によりガスと粘性の膿汁の排出が認められた.局麻下にデブリドマン施行後全身状態の改善を認め,切断術は免れなかったものの最終的に救命し得た.本症は患者の全身状態が悪い場合が多いが,状態に合わせた適切な外科的処置が重要である.
Nocardia asteroidesによる転移性皮下膿瘍
著者: 樋口道生 , 倉下恵利子 , 田沢節子 , 丸茂健治 , 秋沢孝則
ページ範囲:P.267 - P.269
65歳,男性.間質性肺炎でステロイド内服治療中に外傷の既往なく,左大腿に皮下膿瘍と右悸肋部に皮下結節が生じた.膿,組織片の培養からNocardia asteroidesが分離された.病理組織学的にも膿瘍内にグラム陽性の糸状の菌要素が存在した.喀痰培養は陰性,胸部X線像では間質性肺炎像の増強をみた.左大腿の膿瘍を摘出,ST合剤の内服ですみやかに右悸肋部の結節も消失し,胸部陰影の改善を認めた.当院でのノカルジアの分離陽性例にも言及した.
皮膚ノカルジア症の1例
著者: 阿部貴子 , 馬場安紀子 , 山蔭明生 , 山崎雙次 , 前田秀文 , 三上襄
ページ範囲:P.271 - P.274
67歳,男性.右第2趾に外傷を負い,18日目に38℃以上の発熱とともに右下腿伸側に発赤が出現,徐々に腫脹し小豆大までの血疱が多発,一部が潰瘍化し比較的硬い顆粒を排出した.右鼠径リンパ節を触知した.顆粒内に菌糸を認め,培養にてNocardia brasiliensと同定された.ロキシスロマイシン300mg内服にて皮疹は軽快した.本症例は比較的急性の経過をとったノカルジア性菌腫と考えた.原発性皮膚ノカルジア症について若干の考察を加えた.
連載
Clinical Exercises・72—出題と解答
著者: 熊切正信
ページ範囲:P.258 - P.258
143
Langerhans細胞について,次のうち正しいものはどれか.
①大型の組織球で,核が腎臓型である.
Practical English for Busy Physicians・63
著者:
ページ範囲:P.276 - P.276
HMOが生んだ新語,ローマ字の表記について,新略語
世の中,時と共にいろいろの新語が生まれますが,医療保険制度も例外ではありません.現在のアメリカにおけるHMO制度では患者(被保険者)が病気にならず医者も薬も利用しなければしないほど保険会社は膨大な利益を生むようになっており,費用がよりかかる老人や病人たちがHMOと契約するのを嫌がり,実際にそういう人たちが契約したら,いろいろの不都合な制約を設けて自然に契約を止めたがるように仕向けたりするわけです.ともかく今のところ保険会社は十分に業績を伸ばしており成功していると言えます.またこのような現象によって新しい規則が生まれ,少なくとも65歳以上の老人に関する保険機関からの医療機関に対する支払いに若干の変化が起きています.それに伴い新語が3つ誕生しました.“creaming”,“dumping”,“code creep”というものです.
年配の方は覚えておいでかと思いますが,昔の牛乳はビンの中が2層になっており,上部は大変濃厚なおいしいクリームでしたね.つまり“creaming”というのは医療費がかからない健康な被保険者(患者)のことであり,“dumping”は逆に保険会社がもっとも嫌がる医療費のかかる重病人や老人のことです.保険会社としては彼らをdump(ゴミを投げ捨てること)し,他の保険に移り変わって欲しいと思っているわけです。さて最後の“code creep”ですが,これはアメリカでの保険請求書制度について少しご説明をしないといけないようです.アメリカではすべての病名(全科)に番号(code)がついており,その番号を使って請求書を制作しなければなりません.そして最近の法律ではHMOや病院への政府からの支払いはその病名の重病度によって決まることになり,したがって病院側は懸命に支払い額の多い診断名をつけようと頑張るわけです.つまり肺炎の患者がもし胸の痛みを訴えたとすると,病院側は支払い額の多い心臓発作の診断名をつけようとし,こういった行いを“code creep”と呼んでいます.またそのため病院にコード専門家を送り込み指導する会社が誕生し,多くの利益をあげています.
治療
Gate flapを用いて再建した下口唇有棘細胞癌の2例
著者: 猿川麻衣子 , 木村正 , 羽根田牧 , 堀口大輔
ページ範囲:P.277 - P.280
下口唇有棘細胞癌の切除により生じる下口唇の広範な欠損に対して,両側の顔面動脈を栄養血管とし鼻唇溝に沿った全層の島状皮弁を用いるgate flapで再建を行った.Gate flapは局所皮弁ではあるが皮膚から口腔粘膜までの広範囲の欠損に対応でき,また一期的手術であるため高齢者や合併症を持つ患者にも適した方法である.自験例においても機能的,整容的に比較的満足のいく結果が得られたが,1例目は術後に軽度の小口症を生じ,義歯の装着を容易にするため口角拡大術を施行した.また2例目は術後放射線治療を併用したが,リンパ節転移や局所再発を認めた.
印象記
第5回アジア皮膚科学会(ADC)に参加して
著者: 谷川瑛子
ページ範囲:P.282 - P.283
1998年10月14日から18目まで,中国・北京にて第5回アジア皮膚科学会(Asian Derma—tological Congress;ADC)が開催された.学会会場は北京市中心から北へ約10キロ離れた北京国際会議場(Beijing interna—tional Convention Center)にあり,すぐ隣に1990年,北京で第11回アジア競技大会が開催された時にオープンしたホテル,「五洲大酒店」(Beijing continentalgrand hotel)がある(余談であるが,中国では“五洲四海”で世界を表し,アジア,アフリカ,ラテンアメリカ,欧州,オーストラリア,さらに太平洋,インド洋,大西洋,北極海である).開催時期の10月は北京の最も良い季節として知られており,気温は摂氏15〜18度,朝晩の冷え込みはあるが,日中は暖かく,日本との差をあまり感じさせないほどであった.前日まで雨模様であったが,会期中は晴天に恵まれた.しかし,かつての雲一つない秋の美しい青空は現代化の波にのまれ,光化学スモッグのため,空には昔の抜けるような青さはなく,いつもかすんでいて,喉がやられることさえあるのがとても残念であった.
本学会の会頭は陳洪鐸教授(中国医科大学),事務局長朱学駿教授(北京医科大学),参加者はアジア皮膚科学会に所属する各国に加えてイギリス,アメリカ,エジプト,オーストリア,イエーメン,イラン,パキスタン,エストニア,ポーランド,フランス,スイス,カナダ,イタリアと,東西22か国,約1,300人の盛大な学会であった.主催者側の中国は約700人,会議の半数を越える参加ぶりであり,日本からの参加は約40名ほどであった.演題数はAvery Chal1講演(ロンドン大学,Hav教授)をはじめとする招待講演25題,スポンサー・シンポジウム6題,ワークショップ17題の中に選択された口演179題,およびポスター202題であった。会場はメインホール1か所の他,9つの分会場に分かれ,質疑応答が活発になされた.アジア皮膚科学会とはいえ,欧米からも著名な先生方が参加して,各国のderma—tologistが一堂に集まり,研究,治療などの最新情報を交換し,幅広く交流ができた.日本から東京逓信病院院長石橋先生がTacro—limus:as a topical therapeuticagent for atopic derinatitis,慈恵医大新村教授がneurofibro—matosis,慶応大西川教授がIgApemphigus,阪大吉川教授がapplication of cultured humiankeratinocytes sheet for woundrepair,東大玉置教授がLanger—hans cell related diseaseの題で講演された.西川教授のパワーポイントで作られた主催国・中国の国旗色—赤をバック,黄色をフレームにしたスライドは会場でひときわ鮮やかさを増していた.また,あの有名なJablonska先生にお目にかかり,やや癖のある英語で座長をしながら,演者に質問されていたのが大変印象的であり,懇親会ではエストニアの若い皮膚科の女医さんと話す機会を得たのも貴重な経験であった.
基本情報
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42巻1号(1988年1月発行)
41巻13号(1987年12月発行)
41巻12号(1987年11月発行)
41巻11号(1987年10月発行)
41巻10号(1987年9月発行)
41巻9号(1987年8月発行)
41巻8号(1987年7月発行)
41巻7号(1987年6月発行)
41巻6号(1987年5月発行)
41巻5号(1987年5月発行)
41巻4号(1987年4月発行)
41巻3号(1987年3月発行)
41巻2号(1987年2月発行)
41巻1号(1987年1月発行)
40巻12号(1986年12月発行)
40巻11号(1986年11月発行)
40巻10号(1986年10月発行)
40巻9号(1986年9月発行)
40巻8号(1986年8月発行)
40巻7号(1986年7月発行)
40巻6号(1986年6月発行)
40巻5号(1986年5月発行)
40巻4号(1986年4月発行)
40巻3号(1986年3月発行)
40巻2号(1986年2月発行)
40巻1号(1986年1月発行)
39巻12号(1985年12月発行)
39巻11号(1985年11月発行)
39巻10号(1985年10月発行)
39巻9号(1985年9月発行)
39巻8号(1985年8月発行)
39巻7号(1985年7月発行)
39巻6号(1985年6月発行)
39巻5号(1985年5月発行)
39巻4号(1985年4月発行)
39巻3号(1985年3月発行)
39巻2号(1985年2月発行)
39巻1号(1985年1月発行)
38巻12号(1984年12月発行)
38巻11号(1984年11月発行)
38巻10号(1984年10月発行)
38巻9号(1984年9月発行)
38巻8号(1984年8月発行)
38巻7号(1984年7月発行)
38巻6号(1984年6月発行)
38巻5号(1984年5月発行)
38巻4号(1984年4月発行)
38巻3号(1984年3月発行)
38巻2号(1984年2月発行)
38巻1号(1984年1月発行)
37巻12号(1983年12月発行)
37巻11号(1983年11月発行)
37巻10号(1983年10月発行)
37巻9号(1983年9月発行)
37巻8号(1983年8月発行)
37巻7号(1983年7月発行)
37巻6号(1983年6月発行)
37巻5号(1983年5月発行)
37巻4号(1983年4月発行)
37巻3号(1983年3月発行)
37巻2号(1983年2月発行)
37巻1号(1983年1月発行)
36巻12号(1982年12月発行)
36巻11号(1982年11月発行)
36巻10号(1982年10月発行)
36巻9号(1982年9月発行)
36巻8号(1982年8月発行)
36巻7号(1982年7月発行)
36巻6号(1982年6月発行)
36巻5号(1982年5月発行)
36巻4号(1982年4月発行)
36巻3号(1982年3月発行)
36巻2号(1982年2月発行)
36巻1号(1982年1月発行)
35巻12号(1981年12月発行)
35巻11号(1981年11月発行)
35巻10号(1981年10月発行)
35巻9号(1981年9月発行)
35巻8号(1981年8月発行)
35巻7号(1981年7月発行)
35巻6号(1981年6月発行)
35巻5号(1981年5月発行)
35巻4号(1981年4月発行)
35巻3号(1981年3月発行)
35巻2号(1981年2月発行)
35巻1号(1981年1月発行)
34巻12号(1980年12月発行)
34巻11号(1980年11月発行)
34巻10号(1980年10月発行)
34巻9号(1980年9月発行)
34巻8号(1980年8月発行)
34巻7号(1980年7月発行)
34巻6号(1980年6月発行)
34巻5号(1980年5月発行)
34巻4号(1980年4月発行)
34巻3号(1980年3月発行)
34巻2号(1980年2月発行)
34巻1号(1980年1月発行)
33巻12号(1979年12月発行)
33巻11号(1979年11月発行)
33巻10号(1979年10月発行)
33巻9号(1979年9月発行)
33巻8号(1979年8月発行)
33巻7号(1979年7月発行)
33巻6号(1979年6月発行)
33巻5号(1979年5月発行)
33巻4号(1979年4月発行)
33巻3号(1979年3月発行)
33巻2号(1979年2月発行)
33巻1号(1979年1月発行)
32巻12号(1978年12月発行)
32巻11号(1978年11月発行)
32巻10号(1978年10月発行)
32巻9号(1978年9月発行)
32巻8号(1978年8月発行)
32巻7号(1978年7月発行)
32巻6号(1978年6月発行)
32巻5号(1978年5月発行)
32巻4号(1978年4月発行)
32巻3号(1978年3月発行)
32巻2号(1978年2月発行)
32巻1号(1978年1月発行)
31巻12号(1977年12月発行)
31巻11号(1977年11月発行)
31巻10号(1977年10月発行)
31巻9号(1977年9月発行)
31巻8号(1977年8月発行)
31巻7号(1977年7月発行)
31巻6号(1977年6月発行)
31巻5号(1977年5月発行)
31巻4号(1977年4月発行)
31巻3号(1977年3月発行)
31巻2号(1977年2月発行)
31巻1号(1977年1月発行)
30巻12号(1976年12月発行)
30巻11号(1976年11月発行)
30巻10号(1976年10月発行)
30巻9号(1976年9月発行)
30巻8号(1976年8月発行)
30巻7号(1976年7月発行)
30巻6号(1976年6月発行)
30巻5号(1976年5月発行)
30巻4号(1976年4月発行)
30巻3号(1976年3月発行)
30巻2号(1976年2月発行)
30巻1号(1976年1月発行)
29巻12号(1975年12月発行)
29巻11号(1975年11月発行)
29巻10号(1975年10月発行)
29巻9号(1975年9月発行)
29巻8号(1975年8月発行)
29巻7号(1975年7月発行)
29巻6号(1975年6月発行)
29巻5号(1975年5月発行)
29巻4号(1975年4月発行)
29巻3号(1975年3月発行)
29巻2号(1975年2月発行)
29巻1号(1975年1月発行)
28巻12号(1974年12月発行)
28巻11号(1974年11月発行)
28巻10号(1974年10月発行)
28巻8号(1974年8月発行)
28巻7号(1974年7月発行)
28巻6号(1974年6月発行)
28巻5号(1974年5月発行)
28巻4号(1974年4月発行)
28巻3号(1974年3月発行)
28巻2号(1974年2月発行)
28巻1号(1974年1月発行)
27巻12号(1973年12月発行)
27巻11号(1973年11月発行)
27巻10号(1973年10月発行)
27巻9号(1973年9月発行)
27巻8号(1973年8月発行)
27巻7号(1973年7月発行)
27巻6号(1973年6月発行)
27巻5号(1973年5月発行)
27巻4号(1973年4月発行)
27巻3号(1973年3月発行)
27巻2号(1973年2月発行)
27巻1号(1973年1月発行)
26巻12号(1972年12月発行)
26巻11号(1972年11月発行)
26巻10号(1972年10月発行)
26巻9号(1972年9月発行)
26巻8号(1972年8月発行)
26巻7号(1972年7月発行)
26巻6号(1972年6月発行)
26巻5号(1972年5月発行)
26巻4号(1972年4月発行)
26巻3号(1972年3月発行)
26巻2号(1972年2月発行)
26巻1号(1972年1月発行)
25巻13号(1971年12月発行)
特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
25巻11号(1971年11月発行)
25巻10号(1971年10月発行)
25巻9号(1971年9月発行)
25巻8号(1971年8月発行)
25巻7号(1971年7月発行)
特集 基底膜
25巻6号(1971年6月発行)
25巻5号(1971年5月発行)
25巻4号(1971年4月発行)
25巻3号(1971年3月発行)
25巻2号(1971年2月発行)
25巻1号(1971年1月発行)
24巻12号(1970年12月発行)
24巻11号(1970年11月発行)
24巻10号(1970年10月発行)
24巻9号(1970年9月発行)
24巻8号(1970年8月発行)
24巻7号(1970年7月発行)
24巻6号(1970年6月発行)
24巻5号(1970年5月発行)
24巻4号(1970年4月発行)
24巻3号(1970年3月発行)
24巻2号(1970年2月発行)
24巻1号(1970年1月発行)
23巻12号(1969年12月発行)
23巻11号(1969年11月発行)
23巻10号(1969年10月発行)
23巻9号(1969年9月発行)
23巻8号(1969年8月発行)
23巻7号(1969年7月発行)
23巻6号(1969年6月発行)
23巻5号(1969年5月発行)
23巻4号(1969年4月発行)
23巻3号(1969年3月発行)
23巻2号(1969年2月発行)
23巻1号(1969年1月発行)