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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

症例報告

脂肪織炎を伴った皮膚筋炎の1例

著者: 石川高康1 中田良子1 井上奈津彦1 新村眞人1 井口保之2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室 2東京慈恵会医科大学附属柏病院総合内科学教室

ページ範囲:P.209 - P.212

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 29歳,女性.1996年8月頃より顔面に境界明瞭な浸潤性紅斑,両指関節背面に落屑性紅斑,両下肢に萎縮性の褐色局面が出現し,同年10月頃より両上肢の筋肉痛,筋力低下が出現した.右大腿の褐色局面部の組織像は真皮深層から脂肪織にかけて血管周囲性にリンパ球を主体とする炎症性細胞浸潤がみられた.左大腿四頭筋の筋生検においては異常所見はみられなかった.抗核抗体陽性.血中CPK,Ald値は正常であった.筋電図検査では傍脊柱筋において筋原性変化がみられた.胸部X線,胸・腹部CT,Gaシンチにおいては異常所見はみられなかった.臨床,組織像より脂肪織炎を伴った皮膚筋炎と診断した.脂肪織炎は皮膚筋炎の皮膚症状と考えられたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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