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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻3号

1999年03月発行

症例報告

日焼け部,熱傷部,圧迫部に水疱が多発した水痘の3例

著者: 小松崎眞1 横井清1 本田まりこ1 新村眞人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.240 - P.242

文献概要

 日焼け部,熱傷部,圧迫部に水疱が多発した水痘の3例を報告した.多発部位の水疱は他の部位に比較し大きく均一で,膿疱から痂皮へ揃って移行するといった特徴が見られた.水痘の水疱が特定の部位に多発する現象は第2次ウイルス血症の時期に日光暴露,炎症,強い圧迫等の刺激が加わることによって起こる.水痘・帯状疱疹ウイルスは血液中では単核球中に存在し,炎症や毛細血管透過性充進によって単核球細胞浸潤が強い部位に水疱が多発するのであろうと考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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