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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

症例報告

ニューキノロンが有効であったハンセン病の1例

著者: 布施暢子1 田嶋徹1 井上奈津彦1 新村眞人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.255 - P.258

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 56歳,男性のハンセン病の1例を報告した.初診1996年7月9日.ブラジル出身.初診1か月前より顔面,上肢に紅斑が出現,徐々に拡大,隆起してきた.両前額部,上口唇部,耳後部,後頸部に栂指頭大から手掌大のやや光沢を伴う扁平隆起性淡紅色局面があり,右肘頭,右前腕から手背には紅色丘疹,小結節が散在してみられた.右前額部に知覚鈍麻としびれ感があった.皮膚スメアで好酸菌を認めたことと,臨床症状を合わせてハンセン病のB型と診断し,スパルフロキサシンとDDSの併用で治療を開始したところ,7日目には皮疹は平坦化した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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