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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻3号

1999年03月発行

文献概要

症例報告

皮膚ノカルジア症の1例

著者: 阿部貴子1 馬場安紀子1 山蔭明生1 山崎雙次1 前田秀文2 三上襄3

所属機関: 1獨協医科大学皮膚科学教室 2館林厚生病院皮膚科 3千葉大学真菌医学研究センター高分子活性分野

ページ範囲:P.271 - P.274

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 67歳,男性.右第2趾に外傷を負い,18日目に38℃以上の発熱とともに右下腿伸側に発赤が出現,徐々に腫脹し小豆大までの血疱が多発,一部が潰瘍化し比較的硬い顆粒を排出した.右鼠径リンパ節を触知した.顆粒内に菌糸を認め,培養にてNocardia brasiliensと同定された.ロキシスロマイシン300mg内服にて皮疹は軽快した.本症例は比較的急性の経過をとったノカルジア性菌腫と考えた.原発性皮膚ノカルジア症について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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