icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻3号

1999年03月発行

治療

Gate flapを用いて再建した下口唇有棘細胞癌の2例

著者: 猿川麻衣子1 木村正1 羽根田牧2 堀口大輔2

所属機関: 1静岡市立静岡病院形成外科 2静岡市立静岡病院皮膚科

ページ範囲:P.277 - P.280

文献概要

 下口唇有棘細胞癌の切除により生じる下口唇の広範な欠損に対して,両側の顔面動脈を栄養血管とし鼻唇溝に沿った全層の島状皮弁を用いるgate flapで再建を行った.Gate flapは局所皮弁ではあるが皮膚から口腔粘膜までの広範囲の欠損に対応でき,また一期的手術であるため高齢者や合併症を持つ患者にも適した方法である.自験例においても機能的,整容的に比較的満足のいく結果が得られたが,1例目は術後に軽度の小口症を生じ,義歯の装着を容易にするため口角拡大術を施行した.また2例目は術後放射線治療を併用したが,リンパ節転移や局所再発を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら