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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻4号

1999年04月発行

症例報告

不整形紅斑を伴ったリウマチ性多発筋痛症の1例

著者: 小野寺英恵1 阿達直子1 森康記1 松田真弓1 昆宰市1 赤坂俊英1 高橋弘明2

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室 2岩手医科大学神経内科学教室

ページ範囲:P.327 - P.329

文献概要

 79歳,男性.発熱と筋痛を伴うほぼ全身の不整形紅斑を主訴に受診した.組織学的には非特異的皮膚炎の像を呈し,血管炎の像は観察されなかった,抗核抗体は陽性を示したが,筋原性酵素の上昇はなく,皮膚筋炎は否定的だった.ベタメタゾン合剤の内服で不整形紅斑は消退したが,自覚症状の改善は全くみられなかった.臨床的にリウマチ性多発筋痛症と診断され,プレドニゾロン1日20mgの投与を行い,筋痛,四肢の浮腫は速やかに消退した.近年,リウマチ性多発筋痛症の報告は増加しているが,随伴する皮膚症状の記載は少なく,興味深い症例と考え,若干の文献的考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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