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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

症例報告

神経線維腫症1患者に合併した胸腔内malignant peripheral nerve sheath tumorの1例

著者: 小松崎眞1 井上奈津彦1 本田まりこ1 上出良一1 新村眞人1 秋葉直志2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座 2東京慈恵会医科大学第1外科学教室

ページ範囲:P.367 - P.369

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 右上腕から側胸部の強い啓痛がきっかけで発見された,神経線維腫症1患者に合併した胸腔内malignant peripheral nerve sheath tumorの1例を報告した.神経線維腫症1の患者が打撲などの明らかな原因がないにもかかわらず強い疼痛を訴えた場合,深在性のmalignant peripheral nerve sheath tumorを合併している可能性も考慮して精査する必要がある.腫瘍細胞の一部はS100蛋白α鎖,neuron-specific enolase(NSE)が陽性であった.血清NSE値が15ng/mlと高値で,腫瘤摘出後には正常値となったことから,血清NSE高値はmalignant peripheral nerve sheath tumor由来と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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