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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻5号

1999年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1999 3 新しい検査法と診断法

後天性・先天性水疱症の診断

著者: 橋本隆1

所属機関: 1久留米大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.73 - P.78

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 最近,主として分子生物学的手法により,各種の後天性・先天性水疱症に関与する原因蛋白の解析が進み,診断への応用も可能になった.自己免疫性水疱症の抗原の解析では,まず,簡便な各種の蛍光抗体法,ついで,各種の免疫プロット法,免疫沈降法が施行される.最近,これらの抗原のリコンビナント蛋白を用いた免疫プロット法,ELISA法が開発され,さらに,新しいcDNAトランスフェクション法も行われた.一方,プロット膜を用いたIgG affinity精製法による新しい抗原蛋白の同定,新生マウス動物実験による病原性抗体の確認も行われている.先天性水疱症では,特に先天性表皮水疱症の研究が進み,蛍光抗体法による表皮基底膜部(BMZ)蛋白マッピングが行われ,その原因遺伝子の解析のため種々の分子生物学的検索が可能になり,最終的には遺伝子変異も確認されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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