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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻5号

1999年04月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1999

4 皮膚疾患治療のポイント

アトピー性皮膚炎に対する食事療法

著者: 吉田隆実1

所属機関: 1静岡県立こども病院感染免疫アレルギー科

ページ範囲:P.113 - P.116

文献概要

 小児科ではアトピー性皮膚炎の患者に対して食物除去療法は広く行われている.小児科ではポピュラーな治療法であるが,これほど異議を挟まれる治療法も少ないと思われる,その理由としてはまだ確立された方法がないこと,および現在のところの治療法による機序を説明できないためと考えられる.また諸外国のように大きな母集団を対象にした長期にわたる研究報告がないためとも考えられる.また常軌を逸した医師による過激な除去療法により栄養失調の症例が報告され,治療法の印象を悪くしているのは事実である.しかし注意して治療の対象者を決定し,専門医および栄養士の指導下で行う食物除去療法は非常に効果が認められる.特にスキンケアがあまり有効ではない乳幼児では一度は行うべき治療法と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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