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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻5号

1999年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1999 4 皮膚疾患治療のポイント

苺状血管腫の治療方針

著者: 丸山友裕1 野本重敏2 伊藤雅章2

所属機関: 1済生会新潟第二病院皮膚科 2新潟大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.155 - P.160

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 苺状血管腫に対する治療について,最近の考え方を示した.第1選択は従来のwait and seepolicyではなく,ごく初期のうちに色素レーザーで治療することである.その理由は,いまだ隆起の少ない苺状血管腫に色素レーザーは劇的に奏効し,隆起してしまったものに対しては腫瘤縮小効果がないためである.すなわち,初期のうちに腫瘤増大を抑制することにより,潰瘍化や自然消退後の瘢痕化を予防すべきと考える.この初期治療のタイミングを逃し,腫瘤化してしまったものに対しては,従来通りの基準で,持続圧迫療法,凍結療法,ステロイド投与,手術,放射線療法などを施行すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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