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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻6号

1999年05月発行

文献概要

症例報告

限局性類天疱瘡の1例

著者: 木村育子1 稲積豊子1 木村俊次1

所属機関: 1国家公務員共済組合立川病院皮膚科

ページ範囲:P.413 - P.415

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 76歳の男性.頭頂部に限局した類天疱瘡の1例を報告した.拇指頭大の緊満性水疱部より生検を行い,病理組織学的には表皮真皮境界部に解離を認め,真皮内に好酸球を混じる細胞浸潤がみられた.皮疹部の蛍光抗体直接法では基底膜部にIgGとC3が線状に沈着していた.蛍光抗体間接法では160倍陽性であった.現在,0.05%酪酸クロベタゾン軟膏外用および黄連解毒湯エキス内服にて水疱新生はほとんどみられない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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