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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻6号

1999年05月発行

文献概要

症例報告

眼病変を伴ったincontinentia pigmenti(Bloch-Sulzberger症候群)の1例

著者: 間中泉1 天羽康之1 小方冬樹1 岡部省吾1 横路万寿子2

所属機関: 1同愛記念病院皮膚科 2同愛記念病院眼科

ページ範囲:P.453 - P.455

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 1歳,女児.家族内に同症を認めない.生下時より四肢および背部を主体に膿疱を伴う紅斑が多発.臨床像,末梢血好酸球数増加,および左大腿部の生検組織における表皮向性を伴う好酸球浸潤と,有棘層上層の好酸球性膿疱の形成より,incontinentia pigmentiと診断した.G-band法による染色体検査で異常は見られなかった.紅斑,膿疱は角化性丘疹を一過性に生じた後,大理石模様状に色素沈着を生じた.生後7か月頃,右眼の白内障と眼球内の白色組織塊を指摘されるも有効な治療法がなく失明に至った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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