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症例報告
顆粒細胞腫瘍の1例
著者: 大山学1 村木良一1
所属機関: 1国立霞ケ浦病院皮膚科
ページ範囲:P.467 - P.470
文献購入ページに移動 56歳女性の右腹部に生じた顆粒細胞腫瘍の1例を報告した.患者は2年前に同部の結節を当科にて摘出した.術後創部周囲に徐々に浸潤を触れるようになり再度摘出術を受けた.2回とも病理組織学的に胞体内に多数の好酸性顆粒を持つ腫瘍細胞よりなり,顆粒細胞腫瘍と診断した.免疫組織化学的検索において腫瘍細胞はS−100蛋白,neuron-specific enolase陽性であった.また,初回の手術時に病理組織学的に切除できたと考えられたにもかかわらず再発した点から,本腫瘍の切除の際には十分にsurgical marginをとる必要があると思われた.
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