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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻8号

1999年07月発行

症例報告

外傷後に生じたaneurysmal fibrous histiocytoma

著者: 福田英嗣1 川上民裕1 斉藤隆三1

所属機関: 1東邦大学医学部第二皮膚科学教室

ページ範囲:P.637 - P.639

文献概要

 22歳男性の外傷後に生じたaneurysmalfibrous histiocytomaの1例を報告した.約1年前,転倒により左大腿を打撲し,出血した.以後,同部位に結節が出現し,徐々に増大した.左大腿屈側にドーム状に隆起した拇指頭大,弾性硬の暗紫色結節があり,圧痛を伴う.組織学的には,真皮から皮下脂肪織に被膜のない稠密な組織球様細胞を主体とした腫瘍塊を認める.中央やや外側に大きな空隙,その周囲に大小様々な裂隙があり周囲にヘモジデリン沈着をみる.空隙辺縁には血管内皮細胞を認めない.本症の本邦報告例を統計的に考察するとともに,その発生機序,鑑別疾患についても言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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