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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻9号

1999年08月発行

文献概要

今月の症例

メシル酸ガベキサートによる皮膚障害の2例

著者: 永井弥生1 清水晶1

所属機関: 1利根中央病院皮膚科

ページ範囲:P.698 - P.700

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 症例1は64歳男性,症例2は85歳女性.いずれもDICのため,メシル酸ガベキサート(FOY®)を末梢静脈投与されたが,投与終了4か月後に,点滴刺入部の潰瘍形成と静脈炎に伴って広範囲の皮下痩孔を認めた.FOY®の血管外漏出に加え,直接的な血管障害による皮膚壊死,静脈炎,感染の合併も関与したものと思われた.FOY®は濃度依存性に血管障害をきたすことが知られているが,皮膚障害が投与終了後長期経過して気づかれる場合があり,注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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