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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻9号

1999年08月発行

症例報告

カルバマゼピンによると考えられたhypersensitivity syndromeの1例

著者: 小林誠一郎1 松井遥1 小松威彦1 北村啓次郎1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科学教室

ページ範囲:P.701 - P.704

文献概要

 カルバマゼピンによると考えられたhypersensitivity syndromeの1例を報告した.側頭葉てんかんに処方されたカルバマゼピン(テグレトール®)を開始2か月後,ほぼ全身に紅斑,丘疹,点状出血斑が出現し,発熱,頸部リンパ節腫脹,血中異型リンパ球上昇,肝機能障害を伴った.入院時,伝染性単核症を疑ったが,EBウイルスなどの抗体価より感染は否定された.カルバマゼピンのDLST,パッチテストは陽性であった.組織学的には真皮にリンパ球浸潤と赤血球漏出像を認めた.以上より,カルバマゼピンによるhypersensitivity syndromeと診断し,内服中止およびステロイド外用により軽快した.同様の症例について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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