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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科53巻9号

1999年08月発行

文献概要

症例報告

急性の発熱と皮疹を主訴としたsubclinical Sjögren症候群の1例

著者: 高橋亜由美1 大西一徳2 宮地良樹3

所属機関: 1総合太田病院皮膚科 2群馬大学医学部皮膚科学教室 3京都大学大学院医学研究科皮膚病態学教室

ページ範囲:P.728 - P.731

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 18歳,女性.発熱とともに顔面,躯幹,四肢に浸潤性紅斑を生じた.病理組織学的に表皮に著変なく真皮の血管周囲および付属器周囲に単核球の浸潤を認めた.抗核抗体1280倍(speck—led),抗SS-A抗体陽性,口唇生検で小唾液腺に細胞浸潤を認めるも,眼,口腔の自覚的乾燥症状を欠き,subclinical Sjögren症候群と診断した.Sjögren症候群の紅斑として環状紅斑および浮腫性紅斑を生じることはよく知られているが,急性の発熱と浸潤性の紅斑をみた場合もSjögren症候群を念頭に置き,精査する必要があると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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