文献詳細
症例報告
文献概要
症例は63歳の男性.1987年に,左腎癌根治術を受けた.8年後,左腋窩に皮膚転移が出現した.続いて,肺,腎,脳に転移し,それぞれを切除した.インターフェロン-αなどを投与されたが,皮膚転移出現14か月後に呼吸不全のため死亡した.腎細胞癌の皮膚転移は比較的稀であるが,腎癌根治術後5年以上の長期間を経てみられることも少なくないので注意が必要である.また,転移出現後の経過も種々であるので,皮膚転移巣も可能な限り治療するのが望ましい.
掲載誌情報