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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻1号

2000年01月発行

症例報告

指尖部への転移を来した腎細胞癌の1例

著者: 武藤美香1 福澤正男1 塩原順子1 新倉冬子1 小口真司1 斎田俊明1

所属機関: 1信州大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.81 - P.83

文献概要

 49歳,男性.4年前に腎細胞癌にて右腎を摘出した.2年後に,肺,骨,脳転移が出現し,放射線療法などの治療を受けていた.当科初診時左第4指爪甲下から指尖部にかけて5.5×3.5×3.0mmの易出血性紅褐色結節を認めた.組織学的には胞体が淡明な細胞と胞体が好酸性で微細顆粒状を呈する2種類の異型細胞が認められた.いずれも免疫組織化学的に腎細胞癌の腫瘍マーカーであるNCL-RCC抗体にて陽性で,腎細胞癌の指尖部皮膚転移と診断した.腎細胞癌の転移を含む転移性皮膚腫瘍について文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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