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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻1号

2000年01月発行

文献概要

治療

ステロイド外用剤の希釈は安全性向上に寄与するか?

著者: 速水誠1

所属機関: 1(医)速水皮膚科

ページ範囲:P.88 - P.91

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 最近,竹原和彦教授の「アトピービジネス論」を筆頭とする正論がようやく受け入れはじめられ,一時世間を騒がせ,我々の日常診療の大きな妨げとなっていた「脱ステロイド療法」,「ステロイド性悪説」も徐々に下火になりつつあることは大変喜ばしいことである.しかし,副作用を軽減するため(?)のステロイド外用剤の希釈使用は,明確な解説,レシピのないまま,皮膚科および他科医師によって広く行われている.筆者は従来よりこれに強い疑問を憶えていたが,第97回日本皮膚科学会総会のイブニングセミナーの講師に選ばれたのを好機に,この問題について検討を加え,希釈,特に十分な設備を持たない医療機関における希釈は有害無益なものではないかとの結論に達した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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