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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻10号

2000年09月発行

文献概要

症例報告

トレピブトンによる薬疹の1例

著者: 溝口雅子1 籏持淳1 新海浤1

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.789 - P.791

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 41歳,女性.胆嚢炎を疑われ,トレピブトン,ウムソデスオキシコール酸,レボフロキサシンなど内服を開始したところ,2日後に顔面を除く全身に点状の紫斑,紅斑,紫斑性丘疹および紅斑性丘疹を播種状に生じた.組織所見で真皮上層の血管周囲性小円形細胞浸潤および出血を認めた.末梢血液検査で白血球および血小板数の減少がみられ,トレピブトンによる内服誘発試験が陽性であった.トレピブトンによる紫斑を伴った播種状紅斑丘疹型薬疹と診断した.これまでにトレピブトンによる薬疹の報告例はみられず,自験例のような薬疹は極めて稀であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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