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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻10号

2000年09月発行

症例報告

Epstein-Barrウイルス感染によるGianotti-Crosti症候群の1例

著者: 木下久美1 伴野純代1 新田悠紀子2

所属機関: 1厚生連加茂病院皮膚科 2愛知医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.793 - P.795

文献概要

 Epstein-Barrウイルス(以下EBV)によるGianotti-Crosti症候群の1例を報告した.患者は2歳11か月の男児で,38QCの発熱がみられ,瘙痒を伴う扁平で孤立性の紅色丘疹が顔面,四肢に出現.肝機能異常は認めず,HbsAg(−),EBV VCA-IgM 40倍,VCA-IgG 320倍,EA40倍,EBNA<10倍.組織学的には,表皮内にリンパ球浸潤,真皮上層で血管周囲の組織球・リンパ球浸潤がみられた.皮疹部でのウイルス局在の有無を確認するため皮疹部組織にてin situhybridizationを施行したが,陰性であった.今後,更に症例を重ねての検討が必要であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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