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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻10号

2000年09月発行

文献概要

症例報告

病巣感染を伴い再燃を繰り返した蕁麻疹の1例

著者: 西條忍1 及川尚2

所属機関: 1岩手県立胆沢病院皮膚科 2岩手県立胆沢病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.796 - P.797

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 慢性扁桃炎の急性増悪のたびに急性蕁麻疹を繰り返していたが,扁桃摘出術後は蕁麻疹の再発をみない1例を報告した.症例は25歳,女性.以前から年に数回,扁桃炎による発熱を繰り返していた.最近3か月間に3回,蕁麻疹を伴う扁桃炎を繰り返した.扁桃誘発試験で,検査値はほとんど変動しなかったものの皮疹の増悪を認めた.そこで扁桃摘出術を受けたところ,以後半年間再発をみていない.自験例のように急性蕁麻疹を繰り返す場合には,臨床症状を参考に病巣感染がないか探してみる価値があると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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