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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科54巻10号

2000年09月発行

症例報告

C型肝炎ウイルス抗体陽性の肝硬変を合併した開口部形質細胞症の1例

著者: 浅野千秋1 小枝淳一2 松本一仁3

所属機関: 1国立弘前病院皮膚科 2国立弘前病院第2内科 3国立弘前病院研究検査科病理

ページ範囲:P.798 - P.800

文献概要

 60歳,男性の下口唇に生じた開口部形質細胞症を経験した.患者は精査にてC型肝炎ウイルス抗体陽性であることが判明し,さらに当院内科で肝硬変と診断された.ステロイド含有外用剤にて軽快するも,再発を繰り返している.近年,皮膚疾患と肝炎ウイルスとの関連が注目されており,自験例においても,C型肝炎ウイルスによるサイトカインの増加が患部に形質細胞を増殖・誘導し,本症を引き起こした可能性が考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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